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第13回 中古物を輸出しよう

 日本製は、海外で高い人気があります。日本人にとって、大変にうれしいことです。それは、日本企業の製品製造に対する真摯な努力の賜物です。

 たとえば、日本製の自動車は、走行距離が長いなどの理由で、日本国内では走らないような自動車でも、海外では大いに走っています。農業用・商業用の自動車などもよく使われています。日本車の耐久性への信頼は極めて高いといえます。

 また、日本の生産財、たとえば、産業用の機械や建機や生産設備なども大変な人気です。

 今後、どんどんと日本の中古品を輸出できれば、外貨が稼げて、日本経済には大変に都合がいいことです。国内でも中古物が減少すれば、新品の売れ行きもよくなるでしょう。

 では、いかなるものが輸出品として望ましいでしょうか。ここでは、財の特性から考えてみます。

 第一は、ある程度の価格のものでしょう。安い商品は、世界のどこでもあり、輸出するコストの方が上回ることもあるからです。安いものは世界の方が相対的に多いともいえます。

 第二は、その価値の存在と減価スピードが遅いものです。価値が残存していればいるほど望ましいといえます。最高級品やビンテージ物がまさにそのようなものです。

 第三は、日本製であることが重要なものです。日本国内で製造されたことが意味のあるものです。同じ日本企業が製造していても、日本国内で製造されたものにこだわる人々も海外では少なくありません。

 第四は、日本にしかないものがもっとも望ましいものです。日本の文化や歴史にかかわるようなものです。たとえば、古い着物や古い茶碗や伝統工芸品などです。また、日本でしか流通していないものでもいいかもしれません。このようなものは地方に多いかもしれません。地方創生にも役に立ちます。

 輸出ではありませんが、ふぐ料理などは、日本でしかほとんど食べられいません。中国ではフグ料理は禁止されているので、中国からの富裕層は日本に来た時にはふぐを食べたがります。ヨーロッパ人にもふぐのことを知る人はいるようです。

 これからみると、ハイテク財や新商品の輸出もいいのですが、世界中で日本ブームが起き、インバウンド客が増加する中、中古品によるクールジャパンの展開が面白といえます。

 皆さんも考えてみませんか。

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