第10回 マーシャル均衡
前回は、価格による均衡をみました。
今回は、数量調整による均衡を考えます。
これは、マーシャル均衡として知られています。
図表をみてください。
E点は、均衡点でした。その均衡生産量は、Qeでした。ここで、なんらかの理由により、生産量がQ’のように、少ない生産状況でした。すると、需要価格は高くなっていました。希少な財は、価格が高めにつくためです。すると、供給者は、次第に生産量を上げて、最終的には、Qe量まで、生産します。 これに対して、なんらかの理由で、Q’’の量まで過剰に作っていました。すると、需要価格は低いので、生産量を減らして、結果、Qe量までになります。 これから分かることは、生産量の調整によっても、安定状態をつくることができるということです。 これをマーシャル均衡といいます。 |