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マクロ経済学第21回 IS曲線式

 前回、IS曲線についてお話ししましたが、それをさらに深めていきます。

 IS曲線は、国民所得と利子率との関係で、右下がりの曲線であると述べました。

 これを定式化してみたいと思います。

 Y = C + I + G  ・・・・・・・・・①

  C = c0 + cY    ・・・・・・・・・②

  I = I0 -εi        ・・・・・・・・③

                 ( I0: 独立投資 ε: 投資の利子弾力性 )

ここで、「投資の利子弾力性(interest elasticity of investment):ε」とは、利子が1%変化したときに、投資が何%変化するかを示したものです。詳しくは、次回お話しします。また、独立投資とは、利子とは関わらない固定された投資のことです。ここで、第二式と第三式を、第一式に代入します。

結果、

 i = -(1-c)/ε・Y + (c0 + I0 + G)/ε  ・・・・・・④

となります。

 第四式の意味は、左辺は、利子率(i)で、右辺は、傾きが[ -(1-c)/ε ]で、切片が、[ (c0 + I0 + G)/ε ] というIS曲線の式ということになります。

 国民所得(Y)の係数が、マイナスなので、IS曲線は、原則、右下がりの直線となります。

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