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マクロ経済学第33回 金融政策

 経済政策とは、経済領域に対して政府がおこなう政策の総称といえます。

 その経済政策のうち、中央銀行がおこなう政策が、「金融政策(Financial policy)」です。

 日本銀行は、日本の中央銀行なので、日本銀行法から金融政策をみてみます。

 日本銀行法第1条で、日本銀行は、「我が国の中央銀行として、銀行券を発行するとともに、通貨及び金融の調整を行うことを目的とする」としています。その第2条では、「物価の安定を図ることを通じて国民経済の健全な発展に資することをもってその理念とする」と書かれています。

 辞書の定義によると、金融政策とは、「中央銀行が通貨の供給量を調節したり、金利水準を変更したりすることによって、総需要とくに企業の投資需要に影響を及ぼし、経済の安定・成長をはかろうとする政策」であるといいます(岩波『経済学小辞典』引用)。

 さらには、「物価水準の安定、完全雇用の達成、適正な経済成長率の維持」などの多様な目的が加わるといいます。

 その主要な政策には、金利政策、公開市場政策、預金準備政策などがあります。

 そこで、今後3回にわたって、この3つの政策手法を解説します。

 また、金融政策は、財政政策や為替政策などと複合的に実施して、よりよい効果を生み出すことを、「ポリシーミックス(Policy mix)」といいます。

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