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マクロ経済学第37回 公開市場操作

 中央銀行がおこなう金融政策の主な3つのうち、2つはお話ししました。それは、支払準備率操作と金利政策でした。

 しかし、金融の自由化以後、この2つの手法の有効性(役割)は低下しました。

 その一方、中央銀行が直接的に影響を及ぼせる、「公開市場操作(open market operation)」が金融政策の中心となっています。

 この公開市場操作とは、公開されている市場において、国債などの証券の売買を通じて、信用創造を操作することです。

 景気が過熱しそうなときには、市中銀行へ、国債などを売ります。すると、その分、市中に出回っているお金は減り、金利を上げることが期待できます。これを、「売りオペレーション(selling operation)」または「資金吸収オペレーション」といいます。

 この反対に、不景気の時に、市中銀行から国債などを買います。すると、その反射として、市中にお金が流れます。すると、金利が低下して、投資や消費を刺激します。これを「買いオペレーション(buying operation)」または「資金供給オペレーション」といいます。

 これは中央銀行が政策的に実施できますので、現在の金融政策の中心的手法となっています。

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