マクロ経済学第17回 インフレギャップ
今回は、「インフレギャップ(inflation gap)」を考えます。
何度か述べていますが、図表の総供給曲線(Ys)は、45度線のことです。それと総需要曲線(Yd)の交点から、均衡国民所得(Y0)が導けます。
完全雇用国民所得(Yf)のときは、総需要が総供給を上回っている状態となっており、これを「インフレギャップ」といいます。
この場合、超過需要となっていますので、品薄状態から、物価の上昇を招きます。
そうならないためには、総需要抑制策が必要となります。
具体的には、政府支出を減少させたり、増税したり、金融引締策を採用します。
これは、前回のデフレギャップとの反対の政策といえます。