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マクロ経済学第20回 IS曲線

 IS曲線とは、財市場が均衡する場合の国民所得と利子率との関係を示したものです。

 これまで、2回にわたって、投資の話をしてきました(ただし、様々な投資理論は後日お話しします)。投資と利子率との関係は、逆比例となっていました。利子率が高いと投資量は少なく、利子率が低いと投資量が大きくなっていました。

 ここでは、需給が釣り合っているとみるので、次の式が成り立ちます。

 Y = C + I ・・・・・・・・・・①

左辺が、国民所得の供給面を示し、右辺が需要面を示しています。

 左辺の供給面を定式化すると、

  S = Y – C ・・・・・・・・・・②

 となります。

 第二式に第一式を代入すると、

 S = (C + I) – C = I  ・・・・・・・③

 となり、投資(I)と貯蓄(S)が等しいことが分かります。

 ここで、投資関数は、利子率が下がると投資が増えるので、結果、国民所得は増加し、逆に、利子率が上がると、投資が減少し、国民所得は減少します。

 よって、IS曲線は、横軸が国民所得で縦軸が利子率の図で表すと、右下がりの曲線として描かれることになります。

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