マクロ経済学第39回 LM曲線のシフト
ここでは、LM曲線のシフト(移動)について考えます。
まず、国民所得は一定とします。
e点では、貨幣市場が均衡しています。図表のように、そのときの国民所得はY*で、利子率はi*となります。
ここで、中央銀行が、貨幣供給量を増やした場合を考えてみます。
この場合、貨幣市場では、超過供給となります。そこで、利子率が低下しなければなりません(i1に低下)。よって、LM曲線は、右下方(ここでは緑色のLM曲線)にシフトします。
これと反対に、中央銀行が貨幣供給量を減少させたとします。この場合、貨幣市場は超過需要となっています。そこで、利子率が上昇(i2)し、LM曲線が、左上方(青色のLM曲線)にシフトします。
まとめると、中央銀行による貨幣供給量が増加すると、LM曲線は右下方にシフトし、貨幣供給量を減少させると、LM曲線は左上方にシフトすることになります。