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第22回 危険中立者

 「情報が不確実である」(情報が完全にない)ということは、リスクが発生しているといえます。なぜなら、情報が不確実な分、確実ではないので、それはリスクといえるのです。

 これまでにもみてきたように、現実の経済社会とくに未来は絶対に不確実です。

 図表の右上がりの直線は、ある個人の効用曲線を示しています。

  

図表 危険中立者

 この図は、横軸に所得をとり、縦軸に効用をとっています。

 A点では、所得20のときの効用(縦軸の値)を示しており、C点は、所得40のときの効用を示しています。Aが起きる確率は50%で、Cが起きる確率は50%とすると、B点は、

 EU(期待効用)= 0.5×20 + 0.5×40

         = 30

 となり、確実な効用である30と、不確実な場合の期待効用も30となっており、等価(同等)となっています。

 この場合は、確実な効用と期待効用が同じですから、どちらでもいいことになります。別の言葉でいえば、この2つは「無差別である」といいます。

このような個人、まさに、期待計算にもとづいた効用計算を行う行動を、「リスク中立的行動(risk indiffernt behavior)」といい、そのような個人を、「リスク中立者(risk-neutral person)」と呼んでいます。

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